ドーナツもり

2022年作 邦画 44分

ゆったりとした気分になりたい時に見るとGood♪雰囲気映画のように見えてストーリがある

昨日は午前中は雨でしたが、午後になると快晴🌞。しかも22度と午前中との気温差で体力が奪われてそうでしたが、冷たい飲み物飲んだら一気に落ち着きました。一気に初夏な気温で今日は半袖で歩いている人が多かったです。

   44分という短い時間の中で伝えたい事が凝縮されている

主人公の公子はイラストレーターだけでは食べていけないので、神楽坂にあるドーナツ店でバイトをしている。44分という短い映画だが、ふんわりとした雰囲気がある作品です。映画「めがね」が好きな人は好きかもしれない。映画の中で店主がまかないを作ってくれるのだが、ナポリタンの中にパイナップルが入っている。果たして美味いのか?という疑問が湧き「ナポリタン学会」というサイトを見つけたのだが意外と合うらしい。パイナップルを刻んだりピューレーにしてソースとして使用すると甘みと酸味が出て美味いらしい。だが映画のように缶詰のパイナップルが5,6個入っているのは、どうかな・・・。私は酢豚に入っているパイナップルは好きなので多分、食べれると思うがピューレの方がいいな。

  大抵の人は物事を深く考えて生きていない

この映画の見所は人間模様です。小さなお店ながらも、たくさんのお客が来店しますが常連客にフォーカス。ある若い女性は恋人と来店し、それぞれドーナツを選び終わった後に必ず「じゃ、半分個にしようか?」と恋人に聞くのが定番。しかも毎回、来店するたびに違う恋人なのだ。そのたびに定番文句を言うが大抵は「いや、俺1人で食べるよ」と言われてしまう。半分個してくれる恋人を探しているのかと思っていたのだが遂に、「うん、そうしようか!」と言ってくれる恋人が現れた!!見た目はイマイチな男だが優しそうな雰囲気な人。公子は「ホッ」とするのだがある日、目撃してしまう。その恋人から逃げている女性を・・・。公子はその女性と話をするのだが、女性は「結局、全員くれますよ、半分。全部はくれないけど」と言います。全部をくれる人が良いらしい。これはドーナツの話ではなくて人生の話をしています。私に100%くれる人が彼女は欲しいのだ。私は空っぽな人間だから彼の全部で満たしたい。空っぽな人間って自分で言っている時点で、彼に100%貰っても満たされないと思いました。なぜって、それを貰って実にしようとしないから。ただ、今の自分で満足しているから変わろうとしていない。そして、その事も分かっている。だから、公子がアドバイスをしても鬱陶しい位にしか感じていない。「両生類が哺乳類になることはないですよ」と女性は笑いながら言ったが、進化の原理では両生類ー爬虫類ー哺乳類なんだぜと説いてやりたくなりましたわ・・・。少しムカついてしまった。多分、「いいよ」と快諾してくれた恋人は今までにいなかったタイプで、自分が変わっていきそうで怖かったのではないかと憶測。そんな自分が好きなんです。あとは「オールドファッション」を定期的に買いに来る女性の話などがあります。いつも不愛想な女性なのだが、どうしてその女性が「オールドファッション」だけ定期的に買いにくるのかの理由を知った公子は、ドーナツの穴を女性に持たせます。いつか女性の気持ちが、穴のないドーナツのように心の穴が埋まる日が来ますようにという願いがあるような気がしました。

  クラウドファンディングで募った作品

この映画はクラウドファンディングで資金を募り作られた作品だとの事です。監督は女性の定谷美海さんという方で2021年に監督デビューしたとの事らしく資金の面では苦労があったかもしれないが短い時間の中での構成力は凄いなと思いました。上から目線ですみません。女性らしい、ふんわりとした作品です。ドーナツの穴から見る公子の周りの人間模様のストーリで悪い人が出てこない映画で穏やかない気持ちになれました。

実際に、このお店はあるみたい。店名も「ドーナツもり」週末のみ営業というお店らしい。どうやら店主はサラリーマンをしながら経営しているので週末のみの営業らしい。行ってみたい!映画で知ることが、たくさんある!

ドーナツ店というと「ミスタードナッツ」しか浮かばなかった田舎民には衝撃でした!都会はやっぱり違うな・・・。しかし、ドーナツ1個380円は高いが食べてみたい!!

公子はイラストレーターだけでは生活していけない自分に焦りと苛立ちを感じていてユータが写真家として成功している事に嫉妬をしている。ユータとは恋人だったみたいだが、どういう理由で別れたのかが描かれていないので不明だが、別れてからもユータはドーナツ店に訪れたりしているので不思議な関係である。

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