最後まで行く

2023年作 邦画 118分

韓国映画のリメイク作品。極悪監査官が冴えなすぎて悪徳に見えないのが残念‼︎

   オリジナルと比べてしまう

オリジナルの韓国版を初めに観ました。コ刑事の悪徳を更に上回る極悪パク刑事が途中から判明することでスリルがあり、ハラハラしたのですが邦画の方は、最初から矢崎監査官が登場するので、謎解きではなく最初から犯人がわかる方式だったので答え合わせ的な映画になってました。それはそれで面白いかもと思っていたのですが、観ているうちに分かる矢崎監査官の冴えなさ・・・。パク刑事みたいな迫力や憎たらしさを感じなかったです。この映画の面白いところって極悪刑事であるパク刑事の絶妙な憎たらしさだと思ったのです。観ている方も「あの野郎〜‼︎」と感じてしまうような描写があまりなかったような気がしました。監査官なので知的な感じで進めていきたかったのかもしれない・・・。ボス的な感じがしないというか頼りなさを感じてしまい、そこまで極悪かなぁと感じました。設定が良くなかったのかなぁ・・・。県警本部長である義父の犬にしか見えず、ただの言いなりなだけの監査官にしか見えなかったのだ・・・。ラストもあの終わり方だと、永遠にエンドレスな感じなのでスカッとしなかったです。残念・・・個人的な感想ですが、恐らく、日本の警察よりもずっと韓国警察の方が汚職が酷い&悪徳刑事が多いのだろうという印象を受けました。飲酒運転の取締のシーンが微妙だし、工藤も傲慢ではなかった。そして昭和を感じた。何だろうと感じていたのですが、伊丹一三監督の作品のような、コメディがメインのサスペンスドラマ感!観ていても、ほとんどハラハラしなかった‼︎考えてみるとそうか!!と自分の中で納得!個人的には韓国版の最後の終わり方の方がカッコよかったし、スカッとしました。

悪徳刑事の工藤。しかし、観ている限りでは、そこまで悪徳と感じなかったし、人の良さそうな感じが出てしまった。普通に、そこらへんにいる感じの平凡な刑事という設定の方が面白かったかも!?

雰囲気からして、コ刑事の方が性格がきつそうに見えてるしまう・・・。

知的な雰囲気を醸し、単独で極悪なことをする人間ではない。典型的な日本の組織人。結局、誰かの命令に従っているだけだった矢崎。

やはり文化の違い!?麻薬課に属していたという違いもあり、次第にヤクザに染まっていってしまったパク。自分の意思で行動しているので必死感が伝わって緊迫感があった。

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