瞳の奥に Behind Her Eyes

2021年作 イギリスドラマ 全6話

モダンホラーで、人間にとっての体とはと感じる作品

台風1号が関東に上陸かと思いましたが、温帯低気圧になって一安心しました。台風というと9月位っていうイメージがありますが、本来台風1号って4月くらいに発生するらしいです。ラジオで聞きました。海のどこかで1号が発生して、日本とかに上陸するようになるのは6号とか7号とからしい。どうでも良い情報です・・・。

類は友を呼ぶ

原作は本で、題名も一緒の作品。アメリカドラマかと思ったらイギリスドラマでした。何となくヨーロッパ映画を見ているかのような重ぐるしい雰囲気が漂うドラマです。どうしてヨーロッパ系の映画って哲学っぽい作品が多いのだろうか?不思議である。シングルマザーのルイーズは息子以外に家族と呼べる存在がいないので、常に孤独を感じている女性です。友達もいるし、隣人とも仲が良く不満はないがワクワクするような事がない平凡な日常に退屈を感じている日々。そして先の見えないシングルマザーのストレスからか夜驚症になってしまったルイーズ。そして、精神科医のディビットの妻アデルも、また孤独だったのだ。そしてアデルには不思議な能力があった。それは幽体離脱を気軽にできる事。非現実的すぎて頭の中が「?」になるがシリアスで幻想的な映像に引き込まれると不思議な事に、あまり違和感を抱かない。ルイーズも夜驚症になってから非現実な事に理解できるようになったのでアデルの非現実的な思考に違和感を抱かずに受け入れることができた。

しかし、アデルには不思議な能力があることは夫のデイビッドが彼女の能力に気づいていないという事が一番理解ができない点。なぜなら、今回のような事は初めてではないから。「彼女が怖い」とルイーズに言っている時点で、アデルに問題がある事は明らか。精神科医として薬で何とかしようと考えている事は分かるが、アデルは人智を超越した人物なのだ。この作品の中で地位も名誉もあるデイビッドが1番のマヌケに見えてしまうのが残念。

アデルとルイーズの共通点

アデルとルイーズには共通点があった。それはお互い孤独であり、夜驚症であるという事。最初は上司の奥さんという事もあり距離を置いていたルイーズであったがお互いの共通点を知ってから距離が縮まっていく。女同士仲良く、ジムに行ったりカフェでランチをしたりと、まるで友達のようになっていくがアデルもルイーズもお互いに言えない秘密を抱えていた。
しかし、アデルの本当の正体が分かった時の衝撃さは半端ない。それが可能になってしまったら、私って誰?ということになってしまう。アデルのやっていることが可能であるならば人間の肉体ってただの着ぐるみじゃないかということになってしまいます。もはやアデルでないのですが・・・。生きてる物であるなら何でもなれるってもはや人間ではないような気がしないでもない。ただ怖い・・・。

この時はまだ、アデルは気づいていないのだろうか?お金があっても心が満たされていないと辛いんだな・・・。既にアデルじゃないけど・・・。

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