2021年作 台湾映画 119分
テンポが遅い人にだけ神様からの利息分のプレゼントが素敵?!
世の中は土曜日からG・Wです。今年はカレンダー通りの休みなので5月は4連休があります。今日は午後からがプチ夏みたいな状態で暑くて少しクーラーを入れてしまいました・・・。
神様がくれたバレンタインデー
今回の映画は、いつか見ようと思っていたのですがやっと見る事ができました。‼︎かなりファンタジー要素が強めなので好みが分かれると思いますが、香港・台湾映画が好きな人にとっては慣れっこな感じのファンタジーなので、気にせず見ることができました。しかし、やっぱり邦題は原作通りの方が、しっくりくると思うんだけどな〜・・・と最後まで見て思いました。内容がバレンタインデーが消えてしまったのだから・・・。台湾では2回、バレンタインデーがあるらしい。西洋情人節(2月14日)と七夕情人節(旧暦の七夕)らしい。凄いな、大変そうだ・・・。しかし、なぜ、日本版はこの邦題にした?という感じです。この映画を観た後に日本版も見てしまったよ。ほぼ内容は一緒だが、郵便局員役が男バージョン。日本版はファンタジー要素は、ほとんど皆無で、そのせいか?最後のシーンが全く感情移入できなかった・・・。どうして田舎の郵便局に異動したかの描写がなかったせいかもしれない。台湾版の方が、最後の方でじんわりと余韻がきてよかったかな・・・。しかし、バスの運転手のグアタイは、天涯孤独だから仕方ないのかもしれないが、幼少期の思い出を大人になっても大事にしているのは分かるが、かなりストーカー気質強めで怖い‼︎本当に影からシャオチーを見守っているのが分かったので、一安心だが。どっちかというとグアタイが主人公である映画だなと思いました。ワンテンポ遅い人間のために、神様からの1日、世界が止まるという驚きの利息である。心踊るグアタイは、シャオチーを連れて田舎の海辺に行き、まるで恋人同士のような写真を撮りまくる。しかし、時が止まっているシャオチーに話しかけても反応がないので、最後の方は虚しさを感じるグアタイ。もう、手紙を書くのはやめようと、これを機に手紙を出すのをやめたグアタイ。しかし、ヤモリのおかげで?昔の思い出の鍵を見つけたシャオチー。ラジオのDJの描写もヤモリもファンタジー強めなのだが、個人的には良かった‼︎あの狭苦しいアパートも雰囲気あるし、田舎の海辺も実際に行ったら、何もない所なのだと思うが、景色が綺麗だった!!
シャオチーの父も一日が止まる日を経験していた
この映画に幼い頃に蒸発した父親が出てくるのも、いい塩梅を醸し出していると思いました。シャオチーの母親は女手一つでシャオチーと弟を育ててくれたので感謝をしているが、母親はおしゃべりが大好きな女性であり、シャオチーは少し苦手意識を感じて育っていた。そんな中の父親の蒸発。多分、母の感情はヒートアップしたに違いない。シャオチーは時が止まっているので気づかないが、父親は過去に1度、この奇跡を経験した人物なので?グアタイのように動ける。世捨て人になると決めて日雇いで働きながら各地を転々としながら生きていた父親だったが、これも神様からのプレゼントかと思うと少しウルッときてしまう。そして南部に行くほど訛りが強い!!
幻想的な雰囲気があるから、世界観に浸れたというのも大きいと思いました。海の中を走るバスって異様な光景がファンタジーさを物語っています。
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