ナイルパーチの女子会

2021年作 日本ドラマ 全8話

利害関係のない友情は大人になってからでは難しいと分かる作品。

6月に突入です。梅雨の季節になりそう。最近は、相方が夕ご飯を作ってくれるようになったのですが圧力鍋を使ったスープ物ばかり。最初は、きちんとしたものだったのに最近は、味付けなしの最終的な味付けは私という感じでサボり気味です。まだ4日くらいしか作ってないぞ・・・

世の中、陽キャじゃないと生きづらいのか

主人公である丸尾翔子と志村栄利子共通する点は、友達がいないということ。商社勤務の栄利子は、美人でお金持ちで頭が良くてと羨ましい限りの才能も運もある女性なのだが友達がいないことがコンプレックスな女性。中学の時に女友達と関係が拗れた事がきっかけで友達が作れなくなってしまったのだ。

そのきっかけとは、友達が栄利子よりも別の友達との方が気が合うという事に気づいてしまったから。栄利子はそれが許せなかったのだ。今まで、何でも自分の思い通りになる世界で生きてきた彼女にとって友達が自分よりも他人を選んだ事が許せなく、お金持ちのお嬢様である栄利子にとっては不意打ちを食らった思いもあったと思う。

あと、プライドが高かった彼女にとって、これは屈辱以外の何者でもなかったに違いない。まだ中学生であった栄利子には人間関係は脆いものだという事に気づくことが出来なかったのだ。学生の頃って友達っていないといけない、陽キャでなくてはいけないという考えに囚われていたような気がする。

幼少期の教育は大人になっても引きずる

小学校の時に習った「友達100人できるかな」という歌が私は、あまりすきになれません。学校的には協調性や積極性を目的として教えているのかもしれませんが、幼少期の刷り込みとは恐ろしいもので、しかも、日本は皆と同じでなくてはいけないという文化です。学校教育の一環で友達は多くなくてはいけない、明るくなくてはいけないという刷り込みで子供は育っていきます。他人の目を気にしてしてしまう子供は、プレッシャーを感じてしまうでしょう。栄利子もどちらかというと大人しめの性格ゆえ、多分、他人の目を気にして生きてきた女性であると思います。かくいう私も、今まで他人に遠慮して生きてきた人間なのですが・・・。人生やり直せるなら小学校からやり直したい!!

彼女にとって「友達がいない」ということはダメ人間であるという刷り込みによりジワジワと心を蝕んでいったのではないかと思います。友達よりも生き方が充実していれば、それで良いのではないかと大人になって理解できるようになりました。好きなことをして生きるということが、人生で一番重要なことである。

友達を作ろうと意気込んでいたわけではなく、偶然の出会いによって生まれた友情だったのに

何事も適度な距離が必要だったんだ。こうなる前に気づけばよかったのに・・・。栄利子の場合は、ただの我儘なお嬢様という気がしなくもないが・・・。母親の怒りの言葉がなければ一生、気づかなかったのかも・・・。

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