偽装の夫婦

2015年作 日本ドラマ 全10話

心の中で悪態つく天海祐希が面白い‼ 物静かな役なのだが、そう見えないのがツボ!

昨日は、すごく寒く風も強くやっと、冬らしくなったと感じましたが、今日は15度と暖かくコートなしで外出できるほど・・・。昨日の寒さはどこへやら。

図書館で司書として働く嘉門ヒロ。何をしても完璧にこなせる彼女は、人生を謳歌できているかと思っていたがその逆で、嫉妬されたり避けられたりと辛いことが多い人生であった為、人間嫌いになり本だけが友人のような存在になっていたヒロ。本来ならば、才色兼備というと周囲から愛されてチヤホヤされる人生かと思われるが、ヒロは両親を幼い頃に失い、親戚に預かれていたためチヤホヤ人生とは真逆の人生だったのだ・・・。なので、かなり負を背負い込んでいるヒロであり本来であれば暗いドラマになりそうなのであるが、物静かなヒロは実は、心の中で毒づく性格であり、コメディータッチで描かれているため、サクサクと見れてしまいます。才色兼備と言われるヒロであるが貯金を、ほとんどしていない所が意外や意外・・・。完璧じゃないじゃん!!周囲からは完璧な人間と思われるタイプなのかもしれません。部屋も本だらけで、どこで寝るんだ状態の部屋に住む辺りが、オシャレに気を使わず、本心を隠して生きる女性のヒロに少し共感しました。イメージと違うと言われることが多い私は、なぜかギャップにビックリされます。そして、そんな生活のヒロも、アパートの床が抜けてしまった修理費用を請求されてから少しづつ変化していく所から変化が・・・。大学時代の恋人の超治に偶然に再会し修繕費用を出すから偽の夫婦になってくれないかと提案され最初は断ったが、お金の為に偽の夫婦を演じることに・・・。人間嫌いになってしまったヒロにとって、ビジネス婚するほどフットワークは軽くなかったのだ。しかも、超治は調子が良い男なのでイラっとしますが、悪い人間ではない所がヒロも気持ちを吹っ切れないのも分かる気がする。レズビアンの女性に好かれたりと、昨今話題のLGBTを盛り込んだりとドラマとしては楽しめる材料が多いのですが、色々と詰め込みすぎて話が進んでいく内にコメディーから普通のドラマになっていき「?」が多くなってきました。コメディーのままで終わらせてほしかったなぁと思いましたが、天海祐希さんはカッコいいので良しとします。

物静かな性格の設定のはずなのだが、凛とした天海祐希さんだと、ズバズバと物事を言う感じに見えてしまう。イメージで勝手に決めるなと怒られそうですが・・・。

心の毒づきが、かなり心地よい。誰でも心の中で毒づきをしたことがあると思いますが、本心を隠すってツライよな~・・・。

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