縄の呪い3(粽邪3)

2023年作 台湾映画 109分

タイの悪鬼と戦う除霊師の話。台湾文化が濃ゆい‼︎ ホラー度は⭐️⭐️

   昔の風習が現代でも根付いている台湾

ホラーが見たくなり新作に出てきたので見てみました。「縄の呪い2、3」はあるのですがなぜか「縄の呪い1」がない。なぜ?気になる‼︎ 「縄の呪い2」では霊感が強い少女・佳敏がタイの悪鬼に取り憑かれた叔母を助けるべく道士の助言をもらいながら自身も道士になっていくことを決めるという話でしたが、今回の映画では佳敏は終盤で少し出てくる位で今回の主役は違う人でした。なので先に縄の呪い3から見ても、全く話についていけないということはありません。今回の話は除霊師の家系に生まれたグアンユーであったが、パルクールのインフルエンサーになりたいという夢がある為、新しい廟への祈りの為に舞う「跳鍾馗」を父親から頼まれたのだが最後の方で動画配信の為にパルクールをして、ふざけてしまいます。多分、そこから因縁をもらってしまったのではないかと思いました。友人のグイの知り合いから小遣い稼ぎに客室清掃をしてほしいと依頼されるのですが、実は自殺した部屋の清掃だったのです・・・。怖すぎる。そこでタイの悪鬼が再び目覚めていたのです‼︎という話なのですが、このホテルが怖すぎる‼︎薄暗いホテル内なので、敢えてこのホテルに宿泊したいという人はいるのであろうか?という感じがします。そして女オーナーの狂気‼︎飲酒運転して交通事故を起こし息子を亡くしてしまうのだが、その後悔から息子を生き返らせたらという事だけに執着していて怖かった。自分が悪いだけに、どこに怒りを救いを求めれば良いか分からなくなって、息子の魂だけを呼び戻すとか自分の事しか考えていない女すぎて怖すぎた・・・。

   送肉粽が怖すぎる

今回は、ちまきは魔除けとして知られていますが、この映画で微妙に食べたくなくなりました。中華街などで見る「ちまき(粽)」は昔から魔除けとして扱われていたらしく、今回の映画では台湾中部の民間儀式「送肉粽」を扱った内容です。なぜ「送肉粽」と呼ぶのか、それは束ねられた粽が首吊りに似ている様からということですが、少し怖いです・・・。「送肉粽」は、首つり自殺をした人の霊魂を払うために、自殺に用いた縄を焼き払い海に流すという台湾中部の沿海地域で行われる民間宗教的な儀式だそうで、台湾文化を触れることができました。しかし、伝統文化というのは時間と共にその尊厳が薄れてしまいそうですが、台湾でも中部だけ伝統儀式だそうで、今でも残っているというのは凄いなと思いました。どうやら今でも恐れられているらしいです。しかし若者はその伝統を視聴者稼ぎにしたいという者もいるらしく、2020年には男性YouTuberが送肉粽の様子を生配信したということで物議を醸したそうです。

今回の主人公であるグアンユー。イケメンであるが髪型が少し気になります。ヤンキーっぽく見せたかったのでしょうか?・・・今時の青年という感じですが男気があってカッコよかったです‼︎

グアンユーの父が息子を助けるために、鍾馗になりタイの悪鬼と戦う様子。京劇のメイクにも似ていますね。

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