2022年作 アメリカ映画125分
どんな環境でも、人の縁によって変われる。自然の映像が綺麗で住みたくなる映画
九州地方は梅雨明けするようです。7月に梅雨明けか?という情報もありましたが、むしろ7月になったら雨の日の確立が増えました。久しぶりに茶碗蒸しを食べました。旨すぎる!!
子供は親を選べない
カイアの家は、退役軍人の父の障害手当で暮らす5人家族でした。わずかな手当てで、5人で暮らしていくのは厳しく学校にも通えないほどでしたが、カイアには絵の才能がありました。しかし、まだ7歳のカイアでは、どうすることも出来ません。退役軍人の大半の人はPSTDになり精神に異常をきたして日常生活も、まともに送れない人が多いそうです。なので、カイアの父もPSTDで暴力性が強い人間になってしまったのではないかと思われます。沼地で暮らしていた事から「沼地の薄汚れた子」と軽蔑の眼差しで見られ嫌われて幼少期を過ごしていた事から、街中へは必要最低限の時にしか行かなくなり、常に孤独に生きてきた女性でした。不思議な事にカイアには末っ子なので上に4人も姉やら兄がいるのに誰一人として、カイアを連れて行かなかった事です。幼い妹を食わしていかなくてはいけないので、自分の事で精一杯なのは分かるのだが、せめて何か支援してあげてよと思ったのです・・・。そして遂に父も消息不明に・・・!!身勝手な父親だな!若干イライラしましたが、カイアにとって恐怖の対象でしかなかった父がいなくなったことはホッとしましたが、今度はお金も底をつき、食べる物もないという事態に。10歳にしてカイアは商売というものを覚えます。たくましい!!というよりどうして、誰もカイアを助けない?オオカミ少女みたいな生活をしていたカイアを周りの人は忌み嫌っていたのを知っていたので、福祉の人が来ても幸せにはなれないと悟った幼いカイアの心情を考えると、とても心が痛くなりました。しかし、それほど恵まれない幼少期にも関わらず、卑屈に育たなかったのは沼地のおかげなのかな・・・。沼地の映像が凄く綺麗で、心が救われます。この自然を見るだけでも価値があります。
成人になってから運気が上昇する
学校に通っていない為、読み書きが出来ないカイアは、幼少期からの商売で生きていくしかなかったのだが、転機が訪れる。カイアに興味を持ったテイトの存在だ、彼が現れなかったらカイアは、これからも今までの生き方しか出来なかっただろう。カイアが美人という事もあるが、街中にいる擦れた女とは違い、純な女が男は好きなのか?カイアはなぜか、モテる。台湾ドラマの「悪女」ではないが男の心をつかむ何かがあるようです。テイトはカイアの絵の才能に気づき、出版すれば多少のお金になるよと助言してくれたり、読み書きも教えてくれたりと親切にしてくれたのだが、世間体を気にする親から注意され疎遠になってしまう…。しかし、モテ子なので?次の男が現れるのだが…。天涯孤独なカイアの一生の前半は辛くて悲しくて、見るのが辛かったのですが、後半は運が向いてきたカイアなので、一安心です。映画なので救いの手を差し伸べてくれる人は現れるかもしれないが、現実は生まれが貧困だと、奇跡が起きない限り抜け出せないのでは?というのが印象ですが、後味は悪くない映画&映像美を見たさに再び見るかもしれません。
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