2021年作 邦画 101分
以前に観た映画で中盤から涙腺が緩み、最後の方では涙が止まりませんでした。
登場人物全員が主人公でもあるのですが、特に新田真剣佑さんが秀逸です。最初はモデルの彼女にゾッコンかと思いきや、そんな事ではなく復讐劇でした。今日は病院に行ったのですが、あまりに待ち時間が長く(結局2時間待った)kindleに保存してあった本作の小説を読んでいました。映画では描かれていない描写も多くて楽しめました。久しぶりに小説を読んだなぁ。まだ途中なんですが・・・。復讐するためにモデルであり親が権力者であるリサに近づくためには、今のままの底辺ではできないし、相手にもされないと考えたマコト。裏社会と繋がりを持つことでワイン輸入会社を経営することに成功。富と名声を手にしたマコトはルックスが良かった為、リサに取り入ることもできた。そこまでする執念とは!?複雑な家庭で育った3人でしか分かり合えない世界ってあると思うし、その分、相手に対する情も生半可ではないのではないかとも思いました。学生時代に仲が良かっただけの3人ではないのです。もう家族みたいになっている感じがしました。ラブストーリでもあるし見る人によっては、複雑な環境で育った3人の闇深さを感じるストーリにも感じます。キダもヨッチのことを好きであったのにマコトを応援して協力できる性格の良さがまた泣けます。どうしてそこまで出来るのだろうと思ったのですが、やっぱりそこは3人にしか分からない世界があるんだなとおも思ったし、そこまで相手のためしてあげたいと思える人がいるって羨ましいと思いました。私自身、人にあまり興味がない性格なので誰かのために、自分が犠牲になってもしてあげたいと思える相手というのがいないので分からないのですが、本や映画を見ることで色々な人の生き方を知ることが出来るのが面白いし、この映画を見て泣けたということは本当は、そのような相手を欲しいと思ったり羨ましいと思っているのかもしれないなぁと感じました。
すべての原因はこの女が原因なのである。マコトが裏社会と繋がりを持ってでも成り上がらなくてはならない原因が・・・・権力さえあれば自分の都合の悪いことはすべてもみ消せる。世の中とは理不尽である。
複雑な家庭環境の3人にとって、この出会いは今まで生きてきた中で一番幸せな時間だったのではないかと思った。中々、このような巡りあわせはない。そんな同級生と出会いたかったなぁ・・・
映画なので仕方のないことなのだが、ヨッチは2人から好意を持たれている。ありえなくもないが出来すぎ感があるので、あまりヨッチには感情移入できなかった・・・
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